News(コラム/チーム支援)

チーム支援 2025.10.08

9.【チームコーチング・エンゲージメント】「好き」が動かすチームの話——推し活が職場に教えてくれること

宝塚歌劇のファンは、頼まれていないのに動きます。

公演情報を集め、感想を発信し、
遠征の日程を組み、グッズを手配し、
初めて見る人に丁寧に解説する。
誰かに指示されているわけではない。
評価されるわけでもない。
それでも、驚くほどの精度で「チーム」として機能しています。

長年宝塚を観てきた私は、
この現象を職場に重ねて考えるようになりました。
なぜ、「好き」が原動力のチームはこれほど強いのか。
そして、なぜ多くの職場では、
これと逆のことが起きているのか。

 

【推し活チームの構造を解剖する】

「推し活」というと、個人の趣味に聞こえます。
しかし中を見ると、高度な協働が起きています。

情報収集・発信専門の人がいる
デザインや映像が得意な人がいる
イベント運営を仕切る人がいる
新規ファンの案内役になる人がいる

誰も「あなたはこの役割」と決めていない。
自分の「得意」と「好き」が重なる場所に、自然に立っています。

目的は全員に共有されている
「推しに届けたい」「もっと広めたい」
この目的が揺るがないから、
手段の細部は柔軟に変えられます。

心理的安全性が高い
共通の「好き」を持つ者同士の場では、
「こんなこと言ったら笑われる」という恐れが薄い。
奇抜なアイデアが歓迎される。
失敗しても「次どうする?」と前を向ける。

これはチームコーチングが目指す状態と、完全に一致しています。

 

【職場との決定的な違いは何か】

推し活チームと多くの職場の違いを一言で言うなら、
「内発的動機」の有無です。

推し活は、やりたいから動く。
職場の多くは、やらなければならないから動く。

この差は、パフォーマンスの天井を決定的に変えます。

内発的動機があるとき、人は
「言われたこと以上」を自然にやります。
ミスを恐れるより、もっと良くすることを考えます。
仲間の成功を、自分の喜びとして感じます。

チームコーチングの本質は、
「内発的動機を組織の中に作り出すこと」です。
推し活はその自然実験です。

 

【「好き」を職場に持ち込む、という発想】

「仕事を好きになれ」という話ではありません。

チームコーチングで私が問うのは、
もう少し手前のことです。

「このチームで、あなたが一番やりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?」
「あなたの得意なことで、このチームに貢献できていると感じることは何ですか?」
「もしこの仕事に、あなたが本当に大切にしていることが一つ含まれるとしたら、何ですか?」

これらの問いは、「好き」の欠片を職場の中に探す作業です。
欠片が見つかると、人は動き方が変わります。
チームが変わります。

 

【エンゲージメントが低いチームに起きていること】

エンゲージメント調査で低スコアが出るチームには、
共通のパターンがあります。

目的が見えない
「この仕事は何のためにあるか」が腹落ちしていない。

強みが活かされていない
「自分でなくてもいい仕事」をしている感覚がある。

貢献が見えない
「自分が動いたことで、何かが変わった」という実感がない。

推し活チームには、この3つが揃っています。
職場のチームにこれを作ることが、エンゲージメント研修の核心です。

 

【コーチ・コンパスが大切にしていること】

エンゲージメント研修では、
モチベーション理論を教えることより、
チームが自分たちの「好き」の欠片を発見するプロセスを作ることを優先します。

ワークの問いは、すべてチームメンバー自身から言葉が出てくるように設計します。
「こうしなさい」ではなく、「あなたはどう思いますか?」から始める。

推し活チームが自然にやっていることを、
職場でも意図的に作れる。
それがチームコーチングです。

 

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