News(コラム/チーム支援)

チーム支援 2025.10.08

3.【チームコーチング】オンラインゲームのチームは、リモートチームの縮図だった ——バーチャルな協働から学ぶ、チームコーチングの本質

多人数参加型のオンラインゲームをプレイしたことがある方なら、
こんな場面に覚えがあるかもしれません。

見ず知らずの人間が数人集まり、数分以内に役割を決め、
共通の敵に向かって協力する。
言語も背景も違うのに、チームとして機能していく。

私はコーチとしてこの場面を観察するたびに、
「これはリモートチームそのものだ」と感じます。

物理的に会わない。
肩書きや組織図がない。
それでも、チームは動く。

オンラインゲームのチームから、現実のチームコーチングが学べることを
今回はお伝えします。

 

【オンラインゲームのチームが持つ条件】

多人数型オンラインゲームでは、参加者に以下の条件が与えられます。

共通の目的:クリア・勝利・生存
役割の分担:攻撃・防御・回復・偵察など
限られた時間と情報
コミュニケーション手段:テキスト・ボイスチャット

この4条件は、リモートチームの条件とほぼ同じです。

「目的の共有」「役割の明確化」「情報の非対称性」「非同期コミュニケーション」

これらはリモートワーク時代のチームマネジメントで
最もよく語られる課題です。
オンラインゲームは、その課題を「安全な実験場」で体験できる場所です。

 

【ゲームの中に見えるリーダーシップの3類型】

形式的なリーダーがいなくても、チームには自然とリーダーシップを
発揮する人が現れます。観察すると、大きく3つのパターンがあります。

戦略型
状況を俯瞰し、「次はこう動こう」と判断を示す。
チームの進む方向を決める役割。
リモートチームで言えば、プロジェクトリードやPMに相当します。

関係型
落ち込んでいるメンバーを励まし、チームの雰囲気を保つ。
「大丈夫、次やってみよう」という一言が、チームの継続力を支えます。
この役割は、リモート環境では特に見えにくく、評価されにくい。
しかし、チームを持続させる上で不可欠です。

調整型
意見が対立したとき、双方を聞いて折り合いをつける。
「どちらの案も取り入れてこうしてみよう」という仲介者。
チームの心理的安全性を保つ役割を担います。

この3類型は、どんな現実のチームにも存在します。
「自分はどのタイプか」「チームの中で誰がどの役割を担っているか」
を意識するだけで、チームの見え方が変わります。

 

【失敗こそ、チームが育つ場面】

ゲームでは、敗北後にこういう会話が生まれます。

「あそこでもう少し待てばよかった」
「次は別の戦略を試そう」
「あの場面、誰が先に動くべきだったか」

これはチームコーチングで言う「振り返り(リフレクション)」です。
失敗を責めるのではなく、「何が起きたか」「次どうするか」を
チームで言語化するプロセス。

リモートチームでこの振り返りが機能していないと、
同じミスが繰り返されます。
プロジェクト終了後に「お疲れ様でした」で終わるのではなく、
「次のチームに何を残すか」を話す時間を意図的に作ることが重要です。

 

【チームコーチングがゲームチームから学べること】

オンラインゲームのチームダイナミクスで特に注目したいのは、
以下の3点です。

肩書きのないリーダーシップ
役職がなくても、信頼があればリーダーになれる。
逆に言えば、役職があっても信頼がなければリーダーにはなれない。
これはリアルのチームでも同じです。

即興の役割分担
「今、チームに何が必要か」を瞬時に判断し、
自分が担える役割に動く。
この柔軟性は、変化の速い現代のビジネスチームに直接必要なスキルです。

失敗を共有する文化
「俺がミスした」と言える場があるチームは強い。
この文化は、意図的に作らなければ生まれません。
チームコーチングはその文化の設計を支援します。

 

【現実のチームへの応用:今日からできること】

チームミーティングの冒頭で「今日のゴールを一文で言う」
ゲームで言えば「今日のボスはこれだ」という確認。
共通認識が生まれるだけで、会議の密度が変わります。

メンバーそれぞれの「得意な動き」を把握する
誰が戦略型で、誰が関係型で、誰が調整型か。
把握しているチームリーダーは、メンバーを活かすのが上手い。

振り返りの場を定期的に設ける
月1回でも「今月うまくいったことと、改善したいこと」を話す場。
これだけで、チームの学習速度が変わります。

 

【こんな方のご相談をお受けしています】

・リモートチームのマネジメントに課題を感じている
・チームの心理的安全性を高めたい
・チームコーチングを組織に導入したい
・管理職・リーダーとして「チームを育てる」関わり方を学びたい

▶ チームコーチング・企業研修サービスの詳細はこちら

研修

▶ お客様事例(チームコーチング・組織開発)はこちら

【チームコーチング】個人の変容をチームの力に変える——マネージャー4名の報告会をチームコーチングで設計した事例

▶ お問い合わせ・研修のご相談はこちら

お問い合わせ

Contact

各種ご相談・お問合せについては
[お問合せ]ページからお気軽にお寄せ下さい。

お問い合わせ