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ファミリービジネス 2026.05.18

事業承継をファミリーミーティングから始める

ビジネスコーチ&FPの矢頭聖子(合同会社コーチ・コンパス)です。
大阪を拠点に、関西・全国のファミリービジネスオーナーとお仕事しています。

「事業承継」と聞くと、株式の移転や税務対策を思い浮かべる方が多い。
しかし、数字の前に整理すべきことがあります。

家族の対話です。

なぜ事業承継は難しいのか

事業承継が滞る理由は、法律や税務の複雑さだけではありません。

「言いたいけど言えない」が積み重なるからです。

創業者は「まだ早い」と思っている。
後継者は「どう切り出せばいいか」と迷っている。
配偶者は「口を出していいのか」と遠慮している。

全員が気を遣い、誰も本音を言わない。
その沈黙が、承継を10年単位で先送りにします。

私も『父が元気なうちに話したかったのに、気づいたら手遅れになっていた』というご相談を、
何度もお聞きしてきました。

ファミリーミーティングとは何か

ファミリーミーティングとは、経営に関わる家族が定期的に集まり、
事業・資産・家族のあり方について対話する場です。

欧米のファミリービジネスでは一般的ですが、 日本ではまだ馴染みが薄い。

しかし、形式は問いません。
食事の場でも、オンラインでも、第三者が入る場でも。
「家族が本音で話せる場を意図的に作る」ことが本質です。

ファミリーミーティングで扱うテーマ

ファミリーミーティングで話すべきテーマは、大きく3つです。

1. 事業のビジョン

創業者が大切にしてきた価値観は何か。 次世代に何を残し、何を変えていいのか。
「暖簾」の本質を言語化する作業です。

2. 後継者の意思と準備

後継者は本当に継ぎたいのか。
継ぐとしたら、いつ、どのように移行するのか。
本人の意思を丁寧に確認することが、育成の出発点です。

3. 資産と分配の方針

株式・不動産・生命保険—— 誰が何をどう受け取るのか。
家族全員が納得する形を、感情的にならずに話し合う。

ファミリーミーティングで初めて『継ぎたい』と言えた、という後継者の方がいました。
それまでは言い出せなかったそうです。

第三者が入る意味

家族だけで話し合うと、感情が先に動きます。

親子の力関係、兄弟間の遠慮、配偶者の立場—— 長年の関係性が、対話を歪めます。

第三者のファシリテーターが入ることで、 全員が対等に話せる場が生まれます。

私がファミリーミーティングに入るときに意識するのは、 「誰かの味方にならない」ことです。
創業者の思いも、後継者の迷いも、配偶者の不安も、 同じ重さで場に出す。
そこから対話が始まります。

FPとコーチングを組み合わせる理由

ファミリーミーティングで感情の整理ができたら、 次は数字の整理です。

株式評価、相続税のシミュレーション、生命保険の見直し。
CFP®の視点から、承継に必要なお金の全体像を示します。

「気持ち」と「お金」を同じ場で扱えることが、 ファミリービジネス支援における私の強みです。

いつ始めるか

事業承継に「早すぎる」はありません。

創業者が元気なうちに始めることが、最大のリスクヘッジです。
体力・判断力・発言力がある状態で対話することで、 後継者への思いが正確に伝わります。

「そのうち話そう」が、最も危険な先送りです。

まとめ

事業承継をファミリーミーティングから始めることの意味を整理しました。

  • 数字の前に、家族の対話が必要
  • ファミリーミーティングで事業・後継者・資産の方針を話し合う
  • 第三者のファシリテーターが場を整える
  • FPとコーチングを組み合わせて、気持ちとお金を同時に扱う
  • 始めるなら、創業者が元気なうちに

大阪・関西でファミリービジネスの承継をお考えの方、 まずは初回相談からどうぞ。


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