
ビジネスコーチ&FPの矢頭聖子(合同会社コーチ・コンパス)です。
大阪を拠点に、関西・全国のクライアントとオンラインでお仕事しています。
「コーチングって、目標がある人が受けるものですよね。私、特にないんですよね。」
初回相談でよく聞く言葉です。 答えは一つです。
目標がない人こそ、コーチングが向いています。
「目標がない」という状態を、もう少し丁寧に見てみます。
本当に何も感じていない人は、ほとんどいません。
なんとなくモヤモヤしている。 このままでいいのか、という感覚がある。
何かを変えたいけど、何を変えればいいかわからない。
やりたいことがあるような気がするけど、はっきりしない。
これらはすべて、「目標の手前にある状態」です。
言葉になっていないだけで、何かは確実にある。
コーチングは、その「言葉になっていない何か」について対話する場です。
目標は、コーチングを受ける前に用意するものではなく、コーチングの中で生まれるものです。
「コーチングを受けるなら、明確な目標が必要」という誤解が広まっています。
その誤解が生まれた理由の一つは、スポーツや営業の世界でコーチングが広がったからです。
「タイムを縮める」「売上を上げる」という明確な数値目標がある場面では、
目標設定から始まります。
しかし、ビジネスコーチングやライフコーチングは違います。
経営者が「会社をどうしたいかわからない」という状態で来ることも、あります。
管理職が「このままリーダーでいいのか」という漠然とした迷いを持って来ることも、あります。
50代の方が「セカンドライフをどう生きるか、まだ見えない」という状態で来ることも、あります。
それで十分です。むしろ、その状態からこそ、深いコーチングが始まります。
目標がない状態で来た場合、最初のセッションでは何をするのか。
「今、何が気になっていますか」
「最近、心が動いた出来事はありますか」
「もし何でも変えられるとしたら、何を変えたいですか」
このような問いから始めます。
答えられなくても構いません。
「わからない」という答えも、大切な情報です。
対話を重ねるうちに、自分でも気づいていなかったテーマが浮かび上がってきます。
それが、コーチングで扱うべき本当のテーマです。
目標が明確な人より、目標がない人の方が、コーチングで大きく動くことがあります。
理由は、先入観がないからです。
「こうなりたい」という答えを持って来ると、その答えに向かうコーチングになります。
しかし、白紙の状態で来ると、自分でも想像していなかった方向に動くことがあります。
「目標がない」は、欠点ではありません。
白紙であることは、どこにでも行ける状態です。
目標がなくてもコーチングを受けていい理由を整理しました。
目標がない状態は、言葉になっていないだけで何かは確実にある。
目標はコーチングの前に用意するものではなく、コーチングの中で生まれる。
漠然としたモヤモヤや迷いこそ、コーチングの出発点になる。
白紙の状態は、どこにでも行ける状態です。
「目標はないけど、なんとなく気になっている」。その感覚だけで、十分です。
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