News(コラム/チーム支援)

チーム支援 2026.08.03

「目標がないけどコーチングを受けていい?」 プロのコーチが答えます

ビジネスコーチ&FPの矢頭聖子(合同会社コーチ・コンパス)です。
大阪を拠点に、関西・全国のクライアントとオンラインでお仕事しています。

「コーチングって、目標がある人が受けるものですよね。私、特にないんですよね。」

初回相談でよく聞く言葉です。 答えは一つです。
目標がない人こそ、コーチングが向いています。

目標がないのではなく、言葉になっていないだけ

「目標がない」という状態を、もう少し丁寧に見てみます。

本当に何も感じていない人は、ほとんどいません。
なんとなくモヤモヤしている。 このままでいいのか、という感覚がある。
何かを変えたいけど、何を変えればいいかわからない。
やりたいことがあるような気がするけど、はっきりしない。

これらはすべて、「目標の手前にある状態」です。
言葉になっていないだけで、何かは確実にある。

コーチングは、その「言葉になっていない何か」について対話する場です。
目標は、コーチングを受ける前に用意するものではなく、コーチングの中で生まれるものです。

目標を持って来なければいけない、という誤解

「コーチングを受けるなら、明確な目標が必要」という誤解が広まっています。

その誤解が生まれた理由の一つは、スポーツや営業の世界でコーチングが広がったからです。
「タイムを縮める」「売上を上げる」という明確な数値目標がある場面では、
目標設定から始まります。

しかし、ビジネスコーチングやライフコーチングは違います。
経営者が「会社をどうしたいかわからない」という状態で来ることも、あります。
管理職が「このままリーダーでいいのか」という漠然とした迷いを持って来ることも、あります。
50代の方が「セカンドライフをどう生きるか、まだ見えない」という状態で来ることも、あります。

それで十分です。むしろ、その状態からこそ、深いコーチングが始まります。

最初のセッションで何をするか

目標がない状態で来た場合、最初のセッションでは何をするのか。

「今、何が気になっていますか」
「最近、心が動いた出来事はありますか」
「もし何でも変えられるとしたら、何を変えたいですか」

このような問いから始めます。

答えられなくても構いません。
「わからない」という答えも、大切な情報です。

対話を重ねるうちに、自分でも気づいていなかったテーマが浮かび上がってきます。
それが、コーチングで扱うべき本当のテーマです。

「目標がない」は、出発点として正直な状態

目標が明確な人より、目標がない人の方が、コーチングで大きく動くことがあります。

理由は、先入観がないからです。

「こうなりたい」という答えを持って来ると、その答えに向かうコーチングになります。
しかし、白紙の状態で来ると、自分でも想像していなかった方向に動くことがあります。

「目標がない」は、欠点ではありません。
白紙であることは、どこにでも行ける状態です。

まとめ

目標がなくてもコーチングを受けていい理由を整理しました。

目標がない状態は、言葉になっていないだけで何かは確実にある。
目標はコーチングの前に用意するものではなく、コーチングの中で生まれる。
漠然としたモヤモヤや迷いこそ、コーチングの出発点になる。
白紙の状態は、どこにでも行ける状態です。

「目標はないけど、なんとなく気になっている」。その感覚だけで、十分です。

 

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