News(コラム/ファミリービジネス)

ファミリービジネス 2026.07.06

ファミリーミーティング、最初の30分で何を話すか

 

ビジネスコーチ&FPの矢頭聖子(合同会社コーチ・コンパス)です。
大阪を拠点に、関西・全国のファミリービジネスオーナーとお仕事しています。

「ファミリーミーティングをやろう」と決めた。
しかし、何から話せばいいのかわからない。

その「最初の一歩」が踏み出せずに、先送りになることが多い。
今回は、最初の30分で何を話すかを具体的に整理します。

なぜ最初の30分が重要か

ファミリーミーティングは、内容より「場の空気」で決まります。

最初の30分で安心感が生まれれば、その後の対話は自然に深まります。
逆に、最初から重いテーマに入ると、誰かが黙り、場が固まります。

「何を話すか」より「どんな場にするか」を意識することが、最初の30分の目的です。

最初の30分でやること

Step1.場のルールを確認する(5分)

最初に、全員で以下を確認します。

ここで話したことは、この場だけのものにする。
正解を出す場ではなく、気持ちを出す場にする。
誰かの発言を否定しない。

たったこれだけです。
しかし、このルールを言葉にするかどうかで、その後の対話の質が大きく変わります。

Step2.近況をひとこと話す(10分)

事業の話でも、相続の話でも、まだしません。

「最近どんな一週間でしたか」
「今、一番頭にあることは何ですか」

この程度の問いから始めます。
全員が一度発言することで、「話していい場だ」という安心感が生まれます。

最近のマイブームや推し、ペットの話は場が和みます。

Step3.今日のゴールを決める(5分)

「今日は何を決めたいですか」ではなく、
「今日は何を話せたら良かったと思えますか」と問います。

決定を急がない。
最初のミーティングのゴールは、「全員が何か一つ、口に出せた」で十分です。

Step4.一番話したいことをひとこと(10分)

最後に、「今日一番話したいことを一言で」と全員に問います。

ここで出てきたテーマが、次回以降のアジェンダになります。
答えを深掘りするのは次回以降。
最初の30分は、テーマを「出す」だけで終わります。

話してはいけないことはあるか

最初のミーティングで避けた方がいいテーマがあります。

株式の分配、遺産の取り分、後継者の指名
これらは感情が強く動くテーマです。
場が温まる前に持ち出すと、誰かが黙るか、対立が起きます。

最初は「何を大切にしているか」という価値観の話から入る。
数字や決定の話は、信頼関係ができてから持ち込む。

この順番を守るだけで、ミーティングの継続率が上がります。

第三者が入る意味

家族だけで始めると、どうしても「いつもの関係性」が出ます。

親の前では言えない。兄弟の手前、遠慮する。 その遠慮が、対話を表面的にします。

第三者のファシリテーターが入ることで、全員が対等に話せる場が生まれます。 特に最初の数回は、外部の視点が場を安定させます。

まとめ

ファミリーミーティング最初の30分の進め方を整理しました。

Step1で場のルールを確認する。Step2で近況をひとこと話す。Step3で今日のゴールを決める。Step4で話したいことをひとこと出す。最初のゴールは「全員が何か一つ、口に出せた」で十分です。数字や決定の話は、信頼関係ができてから持ち込みます。

大阪・関西でファミリービジネスの承継・ファミリーミーティングをお考えの方、 まずは初回相談からどうぞ。


コーチング・研修・FP相談についてはこちら→ https://www.coach-compass.com/service

 

Contact

各種ご相談・お問合せについては
[お問合せ]ページからお気軽にお寄せ下さい。

お問い合わせ